喉が痛いなと思いつつも、咳・クシャミ・鼻水・蕁麻疹の四重苦に耐えきった翌朝、病院で検査した結果インフルエンザA型。(ベトナム語で、Cúm A)
ハノイにはいくつかの日系クリニックがあります。しかし看護師さんが日本人でも医者がベトナム人や欧米人だったり、通訳者の日本人がいても医者がベトナム人だったりします。そこで頼りになるのが日本人医師。
現在、私は妊娠5ヶ月に入ったところで服薬についてかなり抵抗がありました。医師によって処方薬も異なるようですし、飲むとしても6ヶ月以降という指示が多いです。
ベトナム人の医師は自論が強かったり中途半端に東洋医学を持ち出すので、こちらの不安や心配を増幅させる発言が多い印象でした。そこでどうしても日本人の先生に診てもらいたかったのです。
診断結果は、「もう一番辛い山場は薬なしで乗り越えたようですね。後はもう一山の高熱が続くパターンもあるので、どうしてもフラフラするほどなら弱い解熱剤を。そして咳はお腹に力が入って子供にも負担がかかるので、一週間以上長引くならこの弱めの鎮咳薬(咳止め)を出しておきます。お守り代わりにね。感覚的に大丈夫と思ったら飲まなくてもいいですよ」という明確かつ安心できる解答(病気の影響と赤ちゃんへの影響を共に考慮した)をいただき、とても落ち着きました。
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左はEfferalganという解熱鎮痛剤。パラセタモール(またはアセトアミノフェン)という成分が入った水に溶かして飲む薬です。市販薬では「頭痛にノーシン」で有名なノーシンなどが、胎児に影響が少なめな解熱剤だそうですね。私はイブAしかもっていなかったので飲まなくて正解だったかもしれません。
右はデキストロメトルファン臭化水素酸塩という成分が入ったジェネリックの咳止めです。日本では「メジコン」という名前で知られているようです。
しかし私はどちらも飲みませんでした。やっぱり後でなんかあったら嫌ですよね、でも胎児に悪いくらい咳が止まらないとか高熱が出るようだと服用を考えたかもしれません。
ただ、ここハノイでは湿気が多いとは言われるけれど、一度痛めた喉はそう簡単には回復しません。日本から持ってきた「のどぬーる濡れマスク」をサポートする民間療法を導入。
日本の大根よりはかなり小ぶりだが(人参サイズ)、薄くスライスして蜂蜜に漬けこめば浮き上がる大根のお汁は喉によく効きました。
<材料>
- 大根1本(小 200g)
- 蜂蜜1本(小 300g)
<効能>
- 蜂蜜・・・抗菌作用
- 大根・・・抗炎症作用(イソシアネート)
初日は刻んだ大根の上まで蜂蜜をぶっかけちゃったのですが、かぶるくらいだと甘すぎて結局はお茶などで割ってしまい効果半減。
二日目は初日の液に大根だけ追加してサラサラの大根汁(ほんのり甘め)くらいを一日数回ゴクリ。
大根の汁が出にくくなったら追い蜂蜜(追いがつおみたいに)して、大根がシワシワになるまでエキスを絞り出しました。
妊娠中で風邪薬など飲めない方、異国の地で合う薬がない場合、咳が長引いて喉回復遅い場合にお試し下さい。
(よめ)
ハノイ さくらクリニック