どうなの⁉夫婦でベトナム移住って

異国で住む・働く・遊ぶ・育てる。家族でつづる旅と日常の間。実験的日本脱出記&雑記

外国人技能実習生、留学生・・・外国人材受入の課題と提言

現在私は仕事で、日本で就労、もしくは就学したいベトナム人材の日本語教育及び、日本への紹介に携わっています。

深刻な人手不足を抱えつつも、外国人労働者の受入には、消極的な日本。単純労働の職種に携わる人には、労働ビザを交付されないまま外国人技能実習制度で働く実習生や留学生アルバイトがどんどん増え、外国人労働者数は去年100万人を超えました。それによる、社会問題も無視できないほどに大きくなってきています。

こうした問題を受けて、日経新聞は、外国人材受入のための課題と提言を社説にて掲載していました。簡潔かつ的確に非常によくまとめられた良記事です。

外国人材の就労から社会への定着、支援のあり方まで含めた全体的な戦略として、以下の3つをあげています。

 

1.高度人材や留学生の就労を促す政策をさらに拡充する

この層でいま最も多いのは、大卒理系エンジニア。特に日本の地方からのニーズがとても高くなっています。専門知識をもった人や、留学生など一定水準以上の日本語力を持った人の活躍の場はまだまだ多い。

 

2.高度人材とはいえないものの、介護、農業、物流など日本の産業を支える人材を正面から受け入れる仕組みづくり

介護分野では、団塊の世代が後期高齢者になる年を2025年問題として抱えています。圧倒的に不足する介護人材として期待されているのが、外国人。ただ、工場でのライン作業と違って、相手は人間。育成にも時間がかかります。

 

3.有能で社会に溶け込める外国人の支援

たとえば、大卒エンジニアが家族を連れて住むことになった場合、子供が学べる場所や奥さんが働く場合の制度が整っているとはいえません。受入同様、住みやすい環境づくりも必要です。

www.nikkei.com

 

労働環境が過酷で、給与がそれほど高くもない日本。ベトナム人を含む東南アジア人が働きたい、学びたいと思う魅力的な国であり続けられるのか。今の仕事をしていると、そういう不安を感じることがあります。

「移民は受け入れない」と上から目線で言ってられるのも今のうちかもしれません。

日本人とベトナム人、双方にとってハッピーな関係づくりに貢献できればと思います。

 

(おっと)