本日はグーグルのロゴもベトナム独立記念日を祝してハノイの文廟をモチーフに。
独立記念日とは
さて、私達はベトナムで迎える建国記念日は4回目です。
歴史については得意ではなく、途切れ途切れに見聞きする情報で中国・アメリカ・フランスが戦争で大きく関わったのだなぁという程度です。
ベトナムはよく中国とフランスの植民地時代が長かったので文化的にも言語的にも影響を受けていると。
しかしホーチミンさんの「ベトナム独立宣言」は、事実上「日本支配からの独立」だったんですね。フランスと入れ替わりに日本が占拠し、日本に原爆が投下されてポツダム宣言と同時にこちらも独立宣言が出されたようです。
細い路地でも国旗掲揚されています。
現代のベトナム人が日本に抱くイメージ
無知な私の歴史解説は割愛させていただきますが、驚くべきは私がベトナムへ来てからベトナム人はほとんどその表現を持ち出しません。(普段、日本語教育の中で歴史について触れてきましたが)
今はベトナム全土で日本ブームで、第1外国語を日本語にしようとする公立小学校も出来ているのです。もちろん日本人に対しても「勤勉・正直・我慢強い・清潔・頭がいい」と評価も高く、日本製品への信頼やサブカルチャーへの興味も加速しています。
戦争世代と触れ合うことがない私は、「今の戦争を知らない若者にとって日本はただ憧れの国なんだ」と思っていました。かつて「アメリカは何でも新しくてカッコイイ」と漠然と考えていた私のように。
そこで、あるアラサーベトナム人(日本語を学び、10年近く日系企業で働いている)に聞いてみました。「独立って日本が最後に占拠してたけど、どう学校で習ったの?」すると、意外な返事が返ってきました。
「日本は、ベトナム北部で200万人の飢餓を起こしました。方法は、食物を全部刈り取り、その後に食べられない植物を栽培したのです。頭がいいですね。」と。。。
ゾッとしました。200万人飢餓事件はあったようですが、調べても真相は色々な意見があったり詳細を言及しない記事が多いので、こんな具体的な方法について何とも言えません。少なくとも、彼は歴史の時間にそう習っていたのです。親が伝え広めたか。そんなイメージの日本とこんなに仲良くしてくれているとは。
※ベトナム共産党が自身の失政をつくろうためのプロパガンダとも言われる。
現代の日本とベトナムの関係
それから70年。時間は溝を埋めてくれたのでしょうか。日系企業がたくさん進出し、日本人上司がベトナム人部下を抱えてバリバリ仕事をします。彼らはいつだって「日本人の言う事は正しい、日本人が一番」と怖いくらいに崇めてくれる場合がほとんどです。
政府間でかなりの協力はあったと思いますが、今一度日本人も謙虚に、個人としてベトナム人と向き合う必要があるなと思いました。先日のベトナム人女児の痛ましい事件や、ベトナム人の日本での軽犯罪など、また2国間で溝が出来そうな問題は次々と。。。
しかし今、日本の労働不足を助けてくれるのは外国人です。私の将来の介護をしてくれるのもベトナム人かもしれません。斡旋業者の搾取や給料未払いで逃げ切る経営者、ハンドキャリーで違法に貿易する留学生やベトナムに戻らず失踪する実習生。
お互いの文化や技術と正当な労働・賃金が交換される世の中になりますように。。。
(よめ)
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