不動産会社が自動車を作るというニュース。
以前ご紹介した巨大財閥ビングループです。
一企業式典なのに首相が参加。どれだけ、このトピックが大きいかがうかがえます。そこで、首相が述べています。「国産車を造るプロジェクトは愛国的で尊敬に値する画期的なことだ」。まさにその通り。
低価格で高品質の自動車を生産するノウハウを持つ中国やインドのメーカーなどと提携し、技術供与などを受ける可能性もある。自動車産業が集積するタイなどから部品メーカーの進出を促し、現地調達率を「60%まで引き上げる」(同社)としている。
自動車メーカーの下には、膨大な下請けメーカーが連なります。これによって「ビンファースト(メーカー名)」を頂点とした巨大ピラミッドが形成されるかもしれません。
車体のデザインは「アルファロメオ」「アストンマーティン」などと提携しているイタリアの有名なデザイン事務所に依頼するという。
期待できそうです。こんなに親日で、日本の自動車メーカーが進出しているのに、デザインに関しては、日本メーカーが見向きもされないのは、悲しい限り。
いよいよこれでベトナムもネクストステージに入ることができるのでしょうか。
自国メーカーの育成なくして、産業立国の目標は成し得ない
ベトナムの経済成長のニュースなどについて話していると、「日本もそのうち追いつかれますね」なんて話が出ることがあります。
しかし私は、どんなに所得があがり、経済規模が拡大しても、日本が追い付かれることは決してないと考えていました。
なぜなら、ベトナムには自前の産業が育ってないから。パソコンや自動車はもちろん、ベトナムの代名詞であるバイクですら、国産メーカーがありません。
中国は模倣品、粗悪品、安かろう悪かろうと、クソミソにけなされても、自国メーカーを育て、日本を追い越すまでになりました。しかし、ベトナムにはそんな気概が感じられないのです。同じ共産主義国家なのに。
産業の空洞化という言葉がありますが、ベトナムは最初から空洞なのです。単に進出外国メーカーの下請け工場として伸びているのが現状です。後発国の難しさなのか、単に現在はまだそのステージにないだけなのか。
まだまだ現役のバブル時代のクラウン。頑張って走る80-90年代の日本車を今でもちょくちょく見かけます。
自動車メーカーの誕生によって、大きく産業構造が変わるかもしれません。
日本の脅威となる可能性もありますが、ベトナムが良い未来に進むのは、生あたたかく見守りたいと思います。
最初に販売される車への乗車は、遠慮させていただきたいですが。。。
(おっと)
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