ハノイをはじめ、北部でよく出回っている珍味をご紹介します。
タインホア(Thanh Hóa)省の特産として知られる「ネムチュア(Nem Chua)」です。
よくハノイの居酒屋(ビアホイ)でおつまみとして売られていますが、北部の特産として帰省した社員がよくオフィスに持ってきます。
「Nem」とは「春巻き・クレープ・細長いもの」など定義が広い言葉です。「Chua」とは「酸っぱい」という意味です。名前の通り、「酸っぱい豚肉の発酵ソーセージスティック」です。
このように、バナナの葉に包まれて、中は細くて小さいソーセージが一本入っています。
材料は豚ひき肉、豚の皮の千切り(Bi heo:春雨だと思ってました)、唐辛子、ニンニク、その他調味料です。味は、ピリッと辛く酸っぱくしょっぱいという複雑な味です。
そしてこの肉は、生肉を発酵しただけなのでお腹が弱い人はチャレンジしない方がいいかもしれません。(私は何度も食べて何ともないですが)
このピリ辛をさらにチリソースにつけて食べるんだから、ベトナム人の舌は超強力です。
食べ終わるといつも大量のバナナの葉が散乱して、輪ゴムやビニール袋で机がぐちゃぐちゃです。精密機器のとなりでもお構いなしです(笑)
形状は一般的に細長いものが多いですが、他にも様々な形があります。
あれ、三角のもあるけど、何か別のお餅かな?と思って開いてみたら・・・
またネムチュアでした(笑)わざわざ色んな形のネムチュアを買ってきてくれたのですね。味は全部同じです。。。
この他にも、ネムチュアを揚げた「ネムチュアザン(Nem Chua Ran)」という揚げ物もあります。衣がサクッとしてて、中は肉の甘みが感じられます。なぜか全く酸っぱくないので、ネムチュアの種類が違うのかもしれません。
毎月、ベトナムのオフィスでは誕生日パーティー(本人がみんなにご馳走する)がありますが、フルーツの次によく登場します。
日本人にはこのネムチュアザンの方が揚げ物らしくて食べやすいと思います。もちろんこれもチリソースをつけて食べることが多いです
(よめ)