ベトナム食材シリーズ。
今回は南国でよく採れる、目を引くビジュアルの「ドラゴンフルーツ」です。
日本では沖縄など、東南アジアでは様々な国で見かける果物です。
名前と特徴
ドラゴンフルーツは、ベトナム語で「Thang Long」です。意味は「青・龍」です。ベトナムには「龍」を由来とする言葉はたくさんあります。(ハノイの遺跡群のThăng Long:「昇龍」とは別です)
そもそも日本では沖縄や九州以外ではなかなかお目にかかれないので、食べたことがない人も多いでしょう。
種類は大きく2つあり、果肉が赤い物と白い物があります。最初は外観の皮から中の色を見分けられない人も多いようです。
私はよく市場で質問して買っていました。(赤:Màu đỏ、白:Màu trắng)
特徴としては、白い果肉の外皮は、ヒダの端がやや黄色く開いておりやや大きく細長いです。赤い果肉はヒダが閉じていて皮の赤みが強くブヨブヨと柔らかく丸く小ぶりです。
食べ方・食感・味
食べ方としては、皮を剥きます。(私は、両端を落としてから二つ切り、端から皮をめくります)そして食べやすい大きさにカットします。
味は、白い方がサッパリとしていて甘みもアッサリ、触感は柔らかいですが赤い果肉よりシャキッとした感じです。赤い方は、どれも実が熟しているような濃厚な甘さで非常に柔らかいです。ただし食べすぎると尿が赤くなる(特に小さい子供は色素たんぱく質が分解しきれないため)ことがありますので驚かれないように。
スーパーではカットして売ってくれており、街中ではフルーツヨーグルト(Hoa quả dầm)に混ぜて売っていたりします。
皮ごと切って、レストランのデザートとして提供されることも多いです。
日本では高級食材なので、ホテルなどでは綺麗な飾り切りがなされているのではないでしょうか?
私も少し見栄え良く切ってみました。
旅行で訪れた知人を家に招き、外では食べつくせない市場の食材でこのようにもてなします。在住者には当たり前になってしまう味ですが、日本の方には意外と喜ばれます。
中国に輸出できなくなったドラゴンフルーツを救え!
また現在はコロナウイルスの影響で、ベトナム産のドラゴンフルーツが中国に輸出できなくなってしまったようです。そこで地場のベーカリーがなんと「パン生地にドラゴンフルーツを練り込む」という画期的なアイデアでこの農家の危機を救おうとし話題になっています。
ベトナムはこのパンの発明のほかにも、コロナウイルスに対しても国をあげて2週間以上の全教育機関学校閉鎖、強制的な隔離措置といった、社会主義ならではの強力な遂行力が発揮されています。日本と比べると頼もしいと感じるこの頃です。
ベトナムでは旧正月などお祝い事でも飾られるドラゴンフルーツ、ぜひ一度ご賞味ください。
よめ
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