ベトナムには多数の「バイン・・・」という名前の料理が存在します。パン・餅・ケーキ・煎餅・その他の焼き物に多数。。。私の中では「加熱した炭水化物」という認識です。
そんなバインなんちゃらの中から今日ご紹介するのは、バインガイ(Banh Gai)という黒いお餅です。
これはハイズォン省にあったニンジャン群という地が発祥のようです。「バインガイニンジャン」とも言います。貧しい村で葉っぱを食用に活かそうとして発明されたお餅です。 見た目は、よくベトナムにある巻物。バナナの葉っぱだそうです。これを紐解いてグルグルと開けていくと中にはびっくり!
墨汁で色を付けたような真っ黒のお餅が出てきます。竹炭ではなくこれは「ガイ:Gai」という葉っぱと一緒に蒸した餅のようです。なかなか高濃度ですね。
外側の味は普通の餅です。ややコクがありしっとりしています。
中は緑豆(見た目は黄色い)のあっさり餡子に、シャキシャキとしたココナッツが入っています。甘みは全体的に日本の和菓子より控え目なので、10cm四方のこのお餅も丸ごと食べられてしまいます。男性はちょっと避ける傾向があります。
美味しいですが、一個食べたらしばらく要りません。ハノイではその他の北部の田舎に帰省した人がお土産としてよく持ってきます。昔は旧正月のお菓子だったそうですが、現在は日常的に作られているようです。ハノイに来てから半年に1回はもらって食べます。
今回のバインガイは、なんとタクシーの運転手からもらいました(笑)お母さんの手作りだとか。お母さんはハイズォン省の出身かと聞いたら、ハノイ人だそう。普通に家庭で作ったりもするんですね。味は田舎から持って帰ってきたものとあまり変わらず美味しかったです。
こういう通りすがりの人とも人情味がある交流ができるハノイ、都会とはいってもまだまだいい文化が残っています。
(よめ)
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