長いタイトルに含まれたベトナム語のどこまでご存じでしょうか?
この「Tra da chem gio(チャダーチェムゾー)」という言葉はハノイや北部を知る上で大事な文化です。
まず、チャダーとは「氷入りお茶」ですが、歩道にある茶店のことを指します。
そしてチェムゾーとは「風を切る」つまり「ウソ」「ほら吹き」「話を盛る」「笑い話」などという核心を突かない茶飲み話のことで、楽しむという習慣があります。
仕事仲間でランチの後、たばこをふかしながら緑茶を飲み、ある事ない事、男も女も噂や冗談のかけあいでリラックスする時間を大切にします。
そしてハノイの人は南部や中部の人に比べて本音をなかなか語らないとも言われています。お喋り好きであっても話の内容は本当かどうか誰にもわかりません。
日本人がバカ真面目に話を受け止めていたら後でビックリすることがあるかもしれませんね。
さて、前置きが長かったのですが、そんなチャダーの場面でベトナム人から教えてもらった嘘じゃない情報をご紹介します。
それは見慣れた緑茶ではなく、この黒い飲み物。ほんのり甘いのですが、漢方の匂いプンプンです。名前は「Nuoc nhan tran(ヌックニャンチャン)」といいます。ヌックは水・汁・ジュースなど液体という意味で、問題はニャンチャンです。
調べに調べても和名がなかなか見つからなかったのですが、中国で滞在している人のブログで謎が解けました。「毛麝香(もうじゃこう)」という木(草)の皮から煎じた飲み物のようです。なんだそりゃ!
スーパーなどで気軽に買える商品ではないので、ずっと正体不明でしたが、Thuoc Bac通りという漢方街でついに発見しました!
これが乾燥した「ニャンチャン」です。見た感じは枯草・枯れ木という感じ。
飲み物よりさらに強い漢方匂が漂っています。
日本で栄養士をしていたものの、東洋医学にはめっぽう疎い私。これから徐々にお勉強していきたいものです。
外にも、ヌックボイ・ヌックサムというハイフォンやホーチミンで飲まれる特有の漢方ドリンクが多数あるようです。
また発見した際には原材料と共にお伝えいたします!
(よめ)
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