ベトナム人材に関わる仕事をしていると、外側から日本の様子が見えてきます。
最近の動向をまとめてみます。
ちなみに、日本で働く外国人の数が近年急激に増加しており、
2016年にはその数が100万人を突破しました。
日本にいる外国人労働者の内訳は、多くが次の3つ。
〇アルバイト
〇技能実習生
〇高度人材
<アルバイト>
最近外国人が増えたなと実感するのは、彼らを見かけた時。居酒屋やコンビニで働いています。政府が留学生30万人計画を打ち上げ、急速にこの枠で日本に訪れる外国人が増えました。その筆頭がベトナムです。留学生の総人数で言えば、身近で交流のある中国が1位ですが、伸び率ではベトナムがNo.1。現在、2位につけています。
ベトナム人の犯罪でニュースになることが多いのは、この留学生です。
留学期間2年が過ぎると、帰国します。
ちなみに、この留学生というのは、日本にある日本語学校の生徒です。日本で留学生というと、大学生をイメージしますが、そうではありません。簡単な面接で誰でもパスできます。政府の方針に合わせて新設の学校が乱立し、質の悪い学生も流入してきています。
しかし、すでに留学生の数が28万人を超え、目標としていた30万人に近づいたため、締め付けが始まってきました。
ただ、物流倉庫、飲食、小売りなど、慢性的な人手不足の業界は、もはや留学生なしには回りません。締め付けが始まるとどうなることやら。
<技能実習生>
一部では、現代の奴隷制度とも言われる、課題山盛りの制度。外国人の単純労働は認めないという政府の建前の元、先進国日本の技術を習得して、途上国で生かしてもらおうという、国際貢献を目的として作られた枠です。
実際は、建設や縫製など、もはや日本人では働き手が見つけられない職種への要員確保として利用されています。ベトナム人と日本人双方の利害が一致していればいいのですが、日本側が一方的にこき使っているケースが摘発され、問題化しています。
実習生は、ベトナムで渡航のために借金をしてくるので、逃げ場なしという、困った状況になってます。
滞在期間は、1~5年。
こちらは、留学生とちがって、締め付けが図られず、逆にどんどん枠が拡大しています。先月から、介護職での実習生受入が始まりました。
2025年に30万人規模で介護士が不足するという、2025年問題を受けての施策です。日本人だけでは、間に合わないので、実習生をぶっ込もうという考えです。
ただ、工業製品ではなく、相手が人間なので、実習生に語学力が求められる点が大きな課題となっています。
2017年11月から実習制度が大きく変更されました。よき制度になることを期待します。
<高度人材>
日本がぜひ来てくださいと門戸を開いているのが、学もスキルもある専門人材。
滞在年数の制限なし。
しかし、世界の高度人材からすると、圧倒的に英語が通じない、決定速度が遅く、権限移譲がないなど日本は、魅力的な職場ではないようです。
おまけに給料も安い。
日本人が働きにくい国は、外国人にも働きにくいようです。
(おっと)
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