どうなの⁉夫婦でベトナム移住って

異国で住む・働く・遊ぶ・育てる。家族でつづる旅と日常の間。実験的日本脱出記&雑記

ベトナムでメイド・ベビーシッターを見つける方法 その2(FB公募→エントリーシート精査→自宅で社長面接)

日本人による、ベトナム現地お手伝いさん採用方法は大多数が「知人の紹介」だと思います。ですが割高になったり断りにくくなったりするケースもあるようで、私たちはベトナム人と同じやり方に寄せていこうと頑張りました。
今回は、前回の記事で募集したベビーシッターの候補から候補者を選別する段階を記述します。

 

時給・月給の相場

といってもFaceBookで募る時点でベトナム語が必要です。時給を安くお願いしようとすればするほど依頼者のベトナム語が要求されます。もちろん雇用主もです。

  • 通勤日本語話者→ほぼいない、多少の単語が分かっても伝達ミスは不可避
    いたとして 時給 80,000VND以上(約400円以上)
  • 通勤英語話者→時々いる 時給 50,00~90,000VND(約250~450円)
  • 通勤ベトナム語話者→山ほどいる 時給 30,000~50,000VND(約150~250円)
  • 田舎から出稼ぎの方と同居→ 月給5,000,000~6,000,000VND(約2.5~3万)

しかし日本と比べて時給にもさらに開きがあります。これは年齢による経験値やどこまでの家事を頼むか、雇用主が外国人かどうかも査定対象となります。そして自宅の立地が日本人街や外国人居住エリアだと、ベトナム語ができる外国人でも高収入世帯と見なされ価格交渉に挑んでくる応募者も多いです。

ベトナム人だと田舎の知り合いの方と同居して朝から夜までべったり家事育児してもらうことが一般的です。しかり日本人の専業主婦の方だと、掃除・洗濯・料理を週2~3で通勤してもらう。このように短時間で集中的にお仕事をお願いする場合はもちろん時給は高くなりやすいです。

高いとはいっても日本人からすると安い時給なのでいつかは誰か見つかるのですが、問題はコミュニケーションです。掃除のやり方も日本とは違いますし、物の扱い方も注意したいことが続々と出てきます。

まず「英語ができます!」と名乗り出てくれるベトナム人の英語力はそこまで高くないことが多いです、よく話せる人でも日本人の耳には聞き取りにくいべトリッシュなまり。さらに英語が通じるからと言っても掃除が綺麗になるわけではなく、お手伝いさんが言い訳しやすくなり遅刻や急な休みが発生するのも悩ましい現実だそうです。
そのようなストレスを排除するには「安いからまあ仕方ないか、いないよりは助かる!」と割り切るしかないセコい嫁なのでした。。。 

私は予算的にも、会社への仕事復帰というプレッシャーからもできるだけ自分の納得のいく人を見つけたかったので、3年一緒に汗水流した信頼できる同僚のベトナム人にお願いして募集してもらいました。

公募→書類選考→最終面接→採用通知

流れとしては下記のステップで。

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  1. Facebookの「お手伝いさん探しグループ」に求人を投稿
    (この時に、担当ベトナム人の電話番号だけでなくGooglesheetというエクセルのような表のURLを載せておきます)
  2. 各自応募者が自分のプロフィールや要望を書き込む
    (名前、自己紹介、希望給与、FBリンク)
  3. 同僚が日本語へ翻訳し、おすすめ人材を私へ共有(同僚はN2レベル)
  4. 私が面接したい相手と同僚と3人でFacebookグループチャット
    (この時点で仕事内容の詳細確認や希望給与をすり合わせておく、住所も教え面接場所を自宅に設定する)
    ※この時に、依頼者がいかに上手くベトナム語を使うかによって応募者の精神的負担はかなり軽減される。外国人未経験の低時給の人のハードルが下がるよう。
  5. 自宅にて面接。家と子供を見てもらい、業務上の注意などもしっかり伝えておく。私たちの要望は、
    ①子供を丁寧に扱ってほしい
    ②部屋を清潔に保つよう協力する(汚さない)
    ③勤務時間の5分前には到着してほしい。
    ④勤務中は携帯電話の着信音を切り、子供が起きている時は画面を見せない
    ⑤退職は15日前に申告する
  6. 後日、3人チャットで結果報告、初出勤の日時を連絡
  7. 初出勤時に、CMT(チュンミントゥー)とよばれるベトナム国民のIDカードを提示してもらう
    (日本人の奥様は知り合いからの紹介であまりこういうことはされないようですが、ベトナム人はベトナム人を信用していないので最近は写真に残す人が増えてきています。)

これらの流れがすべてうまくいけば、まずは雇用開始と考えていいでしょう。しかしこのステップを段取りよく行ってくれるベトナム人の友人をもつことが一番の難関です。(私は職場で2年以上苦楽を共にした同僚だったので最後まで手厚くサポートしてもらえましたが、一般のベトナム人の仕事ぶりから考えると奇跡だと思います。)

そしてあなどれないベトナム。初日に来ないとか、急に他にいい仕事見つけたとか、当日遅刻とか何かとトラブルはあるでしょう。

また、契約書を仮に締結したとしても逃げられたらもう連絡はつきません。警察沙汰や裁判するようなことはこの国では難しいので、実際はIDカードはよほどの犯罪がない限り効力を発揮しないでしょう。給与は間違っても先払いしてはなりません。

これで終わりではない雇用の難しさ

また、働きぶりをみて満足できれば継続してもらえるよう努力しないといけません。給与交渉されたら交渉に応じるか働きぶりと天秤にかけてクビにする。辞められたらまた次を探すなど。メイドさんもベビーシッターも年齢や経験が上がると昇給を望みます。いつも不安定な需要供給バランスの中にいることを忘れてはいけません。

私たちラッキーなことにベトナム人の同僚に助けられ、最終的には納得できるまで探せました。しかしすぐには決まらず色々と一喜一憂しました。その詳細はまた別の機会に。。。

 

 

(よめ)

 

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