どうなの⁉夫婦でベトナム移住って

異国で住む・働く・遊ぶ・育てる。家族でつづる旅と日常の間。実験的日本脱出記&雑記

連続ブログ小説「健康で文化的な最低限度の通勤」第3話~予約は予定、予定は未定、約束の意味なし~

電車のないベトナムでは、安全にかつ安定的に通勤できる手段を得るのに苦労します。本シリーズでは、わたし(よめ)が2年を通して、ベストな通勤手段を得るために奮闘した記録をお届けします。ベトナムの交通事情はもちろん、ベトナム人との交渉ノウハウ、彼らの損得勘定や価値観までが見えてくるかもしれません。在住者目線でよりディープなベトナムを体感ください!

連続ブログ小説「健康で文化的な最低限度の通勤」第2話
~往復昼寝・朝ごはん付きタクシー~

 

「第3話」

 

酔って酔って、バスに酔って、タクシーに酔って、パソコン画面に酔って、なんか一日中ずっと街の渋滞の雑踏とクラクションに呑まれて約2か月。
あれから、前回紹介した彼はバスターミナルで待っててくれたりくれなかったり。

最初は無料でいいと言ったのに(それは冗談半分とはいえ)結局は10%OFF止まり。
さらに、その後「帰りは渋滞が多いから正規料金で」
なので結局は1日で50円くらいしか得しない。
何が気に入らないんだろう、他にもいいお客がいるのかしらと分析・・・
理由はどうやら「回転率」のよう。

基本はいつも朝7時前後に彼の待つバスターミナルへ行くのに、朝は6時半になったら携帯にSMSが。
「chi di roi a?=姉さん、もう(他のタクシーで)行ったの?」
これに対して私の返信が
「chua, chi o nha, sap di=まだ家、もうすぐ出るよ」
その返事は
「OK」
そして7時前になったら・・・ターミナルにいない、そして電話をかけたら彼の返事は
「xin loi nhe, e di khac=ゴメン、もう他のお客さん乗せちゃった」
おいおい~なんか約束だんだんゆるくなってるし!6時半に催促は早すぎるでしょう・・・しかも「OK」ってOKじゃないじゃん。私のこと待ってないじゃん!他の客のせてるじゃん!

 

そして帰りは、4時くらいにSMS.
「hom nay, may gio chi ve ?=何時に帰るの?」
前から帰宅時間を言っているが確認で返信。
「khoang 6 gio6時くらい」
予想通り、その返事は
「OK」
ほんまかい?と思いながら6時にオフィスの前で待っても来ない。
「Em o dau??=あんたどこ行った??」
と私が電話すると
「tac duong=渋滞」
4時からどこいっとってん!!6時に予約できたことになってないの~??(※この2時間前に連絡ついてるのに間に合わないパターンが頻発)
と、期待を裏切られるストレス
& そこからヒッチハイクしても渋滞時刻で空車が見つけられないストレス
& そのヒッチハイク中にすでにいっぱい排ガス吸って吐きそう。。
& やっとみつけたタクシーの運転が粗くて、渋滞中のstop&goでよけい吐きそう。。

そこから、買い物できず、自炊できず、ローカルレストランで思った料理が注文できず、寒いのにドア全開、下手したら野外の寒空でディナー。。。換気大好きハノイ人!!
そして帰ってもハノイの建物は屋内が外並みに寒いっていう悲劇。湯船なし、風呂場の窓がしっかり閉まらず冷気入りまくり。(この時期は12月)
布団しか逃げ場がないので昨夜は8時くらいにフテ寝。
朝起きたら溜まっていた洗濯物が干されていて、流しの洗い物がなくなっていた。ベッドに横たわる旦那様にそっと手を合わせてまた出勤。

理解ある旦那とゆるい上司のお陰様で何とか勤務が続いています。ああ、早く安心して乗れる乗物を。。神様、ハノイに早く滑らかに走る鉄道を敷いて下さい。できたら急ブレーキしない操縦士も養成してください。

 

第4話へ続く

 

(よめ)

 

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写真は、整備不良が理由で警察に止められたドライバーが罰金(賄賂)交渉中に私一人社内に残していった時。

 

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