よめです。続編です。
日本はついに緊急事態宣言が発令されました。よくイタリアの方やNYの方が、
「それは2週間前の私達と同じです」と言って、過去の不注意や意識の低さを後悔してメッセージを投げかける人が増えています。
ここベトナムでは、そのような悲惨な状態になっていないため、私なんぞが日本の皆様へ何も言える立場ではありません。しかし、あまりにも外出自粛の波が遅すぎたため、医療スタッフの知人からは悲鳴が漏れ始めています。
そもそもこうなったのはなぜでしょうか?
病院のベッドが足りないから?
マスクとアルコールが足りないから?
国の補助金が足りないから?
会社が出勤させるから?
海外から人が流入するから?
みんなが外出したから?
そもそも気にしてなかったから?
様々な原因がありますが、とにかく元はと言えば隔離よりも前に「感染経路の特定」ですよね。
ベトナムは昨日の時点では4月5日時点で、延べ合計感染者数241名、治癒91名、新規感染が1名、死者0名。
日本でも役所の方々が必死になって感染者と突き止めようと奔走していることでしょう。しかし、同じような数十人レベルの時でも大きく違う点があります。それは、
①感染者の公表
②隔離義務
なのです。隔離の重要性はみなさんもご存じの事、ただその前に特定した人を国中で監視する姿勢も、個人の行動自粛に大きく影響したと思います。
だれだって、自分だけは大丈夫。親族や友達で怪しい人はいない。とベトナム人も思っています。しかし以下のようなマップを各メディアが次々と公表し、いつのどの誰が誰に移したかが一目瞭然。そしてシリーズ①で紹介したアプリなどと合わせてみたら、上手く割けて外出・出勤することもできていたのです。
ベトナムの新聞では、どこから入って誰からどう感染していつ発症したのか、 一目ですぐ分かるようなデザインの感染mapが秀悦だと思います。上記のように少人数であれば日本のメディアでも記事の文面から読み取ってよく放送しています。
しかし、ここから増えても増えても追いかけまくって一人残らずmapに記していくのです。
これは見事、しかし100人を超えてもまだまだ追いかけます。
ハノイの名門、バックマイ病院では原因不明の感染が続いており、出入りしている業者か続々と感染者が見つかりました。その他は各診療科まで詳細に。。。
そしてホーチミンでも、バーに訪れた感染者から外国人にも広がっていました。ご丁寧に店のロゴをデザインしたのでしょうか。
これに加えて、知り合いが全てFacebook上などで噂をするため、ほぼ全国民が個人情報を追いかけられるような状態になっています。立ち寄った店もあっという間に広まります。
実はこういった情報公開が抑止力となり、さらなる行動自粛へとつながったようにも思います。隔離を徹底するので、感染者数が調査可能な人数に収まっているとも言えます。
ただし、罰金制度が始まったのはまだ最近ですので以前は普通に出社して遊びにも出かけていました。その場合は上記のmapや知人の噂などで分かる「怪しい場所や人を避けること」が日本より簡単だったと思います。なので完全なる「社会隔離」をする前から、自然と疑わしき人達から距離をとっていた人も多いのでは?と想像しています。
ただ一点、ベトナムは過去に数名の虚偽報告が見つかっています。
最後のmapにも含まれる178番目さんは、現在治療中ですが退院後に罰金または禁固刑にまでなってしまうそうな。こんなウソをついている日本人は日本にもっとたくさんいそうなので、この国の徹底ぶりに背筋がピンとなりますね。。。
新型コロナ178人目の感染者、虚偽申告で警察が捜査へ [社会] - VIETJOベトナムニュース
日本人的にはゾッとするような強硬措置ばかりではありますが、同じような政策をとっている他国と比べても、ベトナムは割ときっちりとでき、そこまで国民に窮屈を強いるような体制ではないと感じます。
まだまだ続く「社会隔離」もうすぐ感染者ゼロの日が来ることを、ベトナム中が静かに見守っていることでしょう。私も少しでも社会の迷惑とならない行動をとりたいと思います。
日本の皆さんもいよいよ行動自粛、ストレスを上手く発散しながら頑張りましょう!
よめ
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