よめです。
ベトナムはもう新型コロナウイルスの新規感染者が3日連続0名と、戦いに終わりを告げようとしています。
しかし、今後も「アフターコロナ」「ウィズコロナ」の時代を繰り返すとささやかれる今、子育て世帯はどこも少しでも楽に保存がきく食品をストックしておきたいと疲弊していることでしょう。
今日は、"不便かと思いきや便利だったことができなくなり逆に不便”という一周回って「手に入りにくいもの」をご紹介します。
それはこちら、「インスタント離乳食・お粥」です。日本でも数あるメーカーが出していましたが、ベトナムでは最近まで見かけませんでした。しかし去年、最寄りのVinmart(ビンマート)の店頭に並ぶようになりました。
「これで日本から爆買いして運ばなくて済む」「これでお高い輸入品を買いに行かなくて済む」と心躍りました。
日本では元々から白粥のレトルトパウチが一般的に売られていますが、ベトナムでは基本的にありません。あるとしたら、大人向けのしっかりと味がつけられるお粥の粉だけでした。
レトルトお粥お味色々
お粥文化ベトナム
日本人にとって「お粥」と聞くと、病人食・離乳食・行事食のどれかだと思います。健康な人が普段の食事に取り入れることはあまり一般的ではないですね。
しかしベトナムだけではなく、中国・台湾・韓国では朝ご飯のレパートリーとしてお粥という選択が一般的です。(以前も露店のお粥をレポートしました)
なので、子供の食事も4歳くらいまでお粥をメインに食べさせているのです。日本人の親からすると、どこまで偏食なのか?形のある食べ物を練習していないのか?と思ってしまいますが、硬い肉も時々かじり、スナックも食べながら主食はお粥なのです。。。
ただし日本の白粥とは違って、野菜や肉類などのたんぱく源を刻んだりペーストにして混ぜ込み、また薄く味もついた栄養満点の美味しいおじやなのです。
本来、 ベトナムでは朝から晩までできたてのお粥が手に入る
お粥を食べる人口が多いので、当然家で作れない人もいます。ワーキングママが多いベトナムでは、出社時に託児所へ持っていく、仕事帰りに自宅へ買って帰る、など様々なシーンでお粥の供給が必要です。
となると、コンビニやスーパーでレトルトのお粥があってもいいのではない?と思いますが、そんな必要はないのです。
なぜならば、元々から「cháo dinh dưỡng(チャオ・ジン・ヅオン)」という、子供向け具沢山お粥を作るスタンド・ショップがあちらこちらにあるからです。
1杯8000VND~10,000VND(約40~50円)という嬉しい価格。これに対してレトルトのお粥が1パック25000VND(約125円)
ベトナムでレトルト商品や即席商品が日本ほどない理由
または家でおばあさんと同居する・ベビーシッターに作ってもらう、などの理由から家庭ではほとんどインスタント食品を食べない文化なのです。
それだけではなく、上記のようなお店、または無許可の露天商などが無数に存在しており政府が取り締まり切れません。なので右向けばお店、左向けば屋台というような街に住んでいるため、わざわざバイクのエンジンをふかして数キロ離れた都市型スーパーへ行かなくても美味しい物が欲しい時に食べやすい状態で手に入るわけです。
自分で袋を開封して湯煎・電子レンジまでして食器を洗って値段2倍なんて・・・これはお粥だけではなくあらゆる食品に共通している利便性と値段のバランスだといえるでしょう。
ベト移住的、レトルトお粥の使い方
このお粥は240gとしっかり大人も食べられるボリュームですね。しかし味はやさしく消化によいです。子供には2回に分けておかずも添えて出したりしています。
私は在宅で仕事をする日と、出社する日があるのですが、自宅の場合は家の下で子供をみてもらうため家で食べるような状態でお盆に乗せて持って降ります。(その時に作ったものや夕飯の残り物など)
しかし、昨日食べきってしまった・昼に調理する暇がないという時に、このお粥をチンして持って降りるのです。(以前は日本のレトルトでしたが2歳になるともう量が足りませんのでバナナを足したりしていました、)
しかし、朝から出社しないといけない場合は、このレトルトだけをポイと渡しておけば、時間になると食べさせてもらえます。(常温でも食べられる味です)
ベトナム人の中にもだんだん、田舎から出てきてマンション暮らしの核家族が増えています。週単位で親を呼ぶケースもありますが、シッターやメイドさんを上手く利用して親だけがみている家庭が多いです。
ましてや、このコロナの件でみんなインスタントラーメンを買い込むなど日本と同じような光景も見られました。そんな時代に入ると、今後ますます即席商品の発展が進むことでしょう。コンビニ文化や簡易調理食材に慣れてしまった日本人にとって便利になっていく反面、手作りの味がだんだん高価になっていくのかもしれません。
そんな時代の変化を感じるレトルト食品の発見なのでした。
よめ
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