来る、西暦2020年8月19日は「旧暦の7月1日」です。
それが何か?と言いますと、ベトナム人にとって「7月」というのは「災いの多い不吉な月」だというのです。
これは中華圏の国(台湾・韓国・ベトナム等)で「鬼月」と言われ、悪霊が街にあふれだす不吉な期間だとされているそうです。
ただこの月は日本のお盆にもあたる「Vu-lan-bồn」(盂蘭盆 ※2020年は9月2日)も行われるため、ご先祖の霊も帰って来るのですが。
調べたところによると、噂か本当か一般論で以下の様な事が言われています。
- 事故や病気で亡くなりやすい。
- 結婚式や引っ越しをしない方がいい。
- 泥棒や引ったくりに遭いやすい。
- 土地や家、車など大きな買い物をしない
台湾や中国在住の方のブログではよく目にする言葉ですが、ベトナムにいる日本人からこの話を聞いた事はありませんでした。しかし昨年ちょうど私の知人のベトナム人から、立て続けにお気の毒なニュースを聞いたのが鬼月を知ったきっかけです。
- 新婚ほやほやの夫婦が新築を建てて引っ越した数日後に、通りすがりの酔っ払いが奥さんの方に殴りかかってきた。
- 家にしっかり鍵をかけたのに、空き巣に入られPCなど貴重品を盗まれた。
などなど、ありそうですが普通では起こらないことなどです。その時に心配や慰めの言葉をかけたところ、どちらからも「今月はラッキーじゃないですから」という意味深な返答があったため調べてみたという経緯です。
なお、ベトナム人向けの読み物でも「経済に大きな影響があるから気にしすぎないようにしましょう」と訴えるものも。
結婚式が減る影響で、その月はホテルやレストランの売り上げが他の月に比べて10%は落ちるようです。車や家も売れないのでしょう。しかし逆に買いたい外国人にとっては、風習を気にせず値段が下がる可能性もあるので意外とラッキーな月かもしれませんね。
みなさんもこれから1か月の間、周りのベトナム人の方と話す機会があれば、7月についてのエピソードを聞いてみて下さい。努力不足や判断の誤りも全てが鬼月のせいになっているかもしれませんが・・・
よめ
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