どうなの⁉夫婦でベトナム移住って

異国で住む・働く・遊ぶ・育てる。家族でつづる旅と日常の間。実験的日本脱出記&雑記

ベトナム就職と潰瘍性大腸炎

ベトナムでも日本でもコロナが収束を見せ始めた頃、安倍首相が病気による辞任を決めました。2度目の病気による任期途中での退任です。病気の名前は「潰瘍性大腸炎」。一般にはなじみがなく、ワイドショーなどでも解説コーナーが設けられていたほど。安倍首相の辞任により今回大きくクローズアップされるようになりました。

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私の症状

実はこの病気、私(おっと)の持病でもあります。最初の発症は、15歳の時なので、かれこれ30年ほどの付き合いとなっています。

症状は、軽度なものから深刻なものまでさまざまですが、私の場合は、トイレ(大の方)の回数が1日に10回以上になるというものです。

胃潰瘍のように潰瘍が大腸にでき、便がその部分にとどまれずに、そのまま排出されてしまうため、こんなにもトイレの回数が増えてしまうのです。

私の場合は、出血や発熱がないため、日常生活を送れる程度。ただ、トイレの回数が多いので、生活、特に仕事に支障を来たしてしまいます。

 

地獄の満員電車

特に寝起きから、3時間ほどは一番調子が悪いので、日本にいる時は通勤電車が地獄でした。電車通学や電車通勤をしたことがある人なら誰しも経験していると思いますが、下痢の際の快速満員電車ほど辛いものはありません。それを毎日繰り返すのです。
(通勤の各駅のトイレの場所は全部把握していました。トイレの利用しやすいコンビニのチェックも必須です。)

そのため、日本では都心であっても会社から30分以内で通える場所に家を借りて高額な家賃を払っていたほどです。物件選びの最重要ポイントが極力トイレの心配がなく通勤できること、になります。

 

ベトナムでの通勤は潰瘍性大腸炎にはやさしい

そんな私でしたが、ベトナムで働くようになって少しだけ、楽になりました。それは通勤電車がないから。
ベトナムでは、通勤はタクシー(Grab)か、社用車か、バイクになります。どれもある程度、家から近くで、自分のタイミングで乗れます。それから、間違いなく座れる。これによって通勤しやすさが80%ほどアップしました。

別に通勤のしやすさを求めてベトナム就職したわけではありませんが、結果的に私にとってはありがたい環境だったわけです。この一点をもってして、日本での通勤に復帰することは不可能なんじゃないかと思っているほど。

潰瘍性大腸炎で通勤に苦しんでいる人なら、ベトナム就職も一つの手かもしれません。

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薬の調達

私の場合、日本で3ヵ月分処方してもらい、それをベトナムに持ってきています。本来3ヵ月で使いきるべきものですが、4~5ヵ月くらいはもちます。
今回コロナで帰国できず、薬が切れてしまう恐れがありました。かかりつけの病院に電話したところ、電話診療などもせず、いつもの処方箋を出してくれました。それを自宅に送ってもらい、実家から家族にベトナムに郵送をお願いし、なんとか続けて滞在できるようになりました。感謝です。

 

私のトイレスポット

最後に私のおススメトイレスポットをご紹介しておきます。旅行の際も参考になるかと思います。
●カフェ
街歩き中なら、カフェがおススメ。個人運営の小さなところより、チェーン店など人の多いところだと、利用しやすいです。

●ガソリン・スタンド
通勤中、営業中なら、ガソリンスタンドがおすすめ。ベトナムの人は、トイレの利用に関して寛容で、不愛想ながらもトイレの場所を示してくれ、給油してなくてもとがめられることはありません。

●ショッピング・モール
一番利用しやすいですが、駐車場、駐輪場からトイレまで距離があるのが難点。緊急時には避けたいところ。裏技として駐車場のトイレ、という手もあり。

●その他
ロッテリア、ケンタッキーなどチェーン店のファストフード店。都市部だと、数も多いので、安心。もちろんホテルも。ローカルの小さなホテルでも一声かければ、貸してくれます。

●田舎
フォーなどの食事処では、トイレを貸してくれます。鍵がかからない。電気がつかない。水洗でないなどには目をつむりましょう。緊迫した状況では、そんなことを言ってられません。

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最後に

潰瘍性大腸炎は、ただちに生命に危険を及ぼす病気ではありませんが、仕事をする上では非常に厄介な病気です。この病気を抱えていると、海外での仕事なんて絶対にムリと思う人もいるかもしれません。たしかに、環境を変えるのは普通の人以上に慎重になります。ただ、病気によって可能性を閉ざすのはもったいない。実際、なんとかなります。少なくともベトナムでは。
自分の体と相談しながら、より働きやすい環境を探すのはこれからの時代よりやりやすくなるかもしれません。その際に、「海外」というのも一つの選択肢になるかと思い、今回ベトナムでの病気との付き合い方、およびトイレ事情を紹介させていただきました。

 

慎重かつ大胆に。これからも、細く長くこの病気と付き合っていく所存です。

 

(おっと)

 

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