どうなの⁉夫婦でベトナム移住って

異国で住む・働く・遊ぶ・育てる。家族でつづる旅と日常の間。実験的日本脱出記&雑記

ベトナムドンで貯金ってどうなの?④「外国人ドン貯金ができない(断られた)銀行」~同行内でも店舗で違う~

 明けましておめでとうございます。新年早々またお金の話を続ける よめ です。

コロナ蔓延の暗いニュースが続く世の中ですが、渡航が自由になる頃にお役に立てばと本シリーズを継続して書き残しておこうと思います。 

前回のシリーズ③お伝えしたように、ベトナムの銀行は2019年から大きな変化が起こっています。今回は私が門前払いを受けた銀行の一覧です。

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ベトナムの10000ドン札(50円相当)

外国人全てがダメではないが、貯金を断る銀行が多数?

 これまでも説明してきたように、2019年の法改正により外国人にとって不利な状況になってきました。過去は観光ビザや出張ビザなどで滞在し、貯金できていたラッキーさんが多数いたことでしょう。しかし青天の霹靂。

ベトナムでは2019年7月5日から非居住者は定期預金ができなくなります - GOLDEN SPAN

ここまで読むともう無理なのかなーと思いますが、結論から言うと「まだ貯金はできます。年利5~6%以上で。」ただ、各銀行によってルールが全く異なります。日本で私は複数の銀行を利用したことがありますが、大体のサービスや条件はほぼ同じような印象でした。しかしベトナムは国営と民間とがまだはっきりと分かれ、その中でも大手と小規模、本店が南北などでサービスも対応の厳しさ緩さもバラバラです。(日本でUFJ、三井住友、りそな、ゆうちょ、みずほ。全部がバラバラの方法ということはあまりないのでは??)

なので、ある銀行ではまだ「パスポートだけでOK」ある銀行では「ビザも労働契約書も給与振り込み履歴も見せろ」と説明も全く違います。それらの銀行は次のシリーズ以降でお伝えいたします。

そもそも自行の外国人対応ルールを知らない行員たち

また呆れる話ですが、ベトナム人はいい加減な仕事をします。銀行という細かな感覚が必要とされる職場であってもです。お金を数え間違うことはありませんが、よく調べもしないのにテキトーに返事する人が過半数です。マネージャークラスを呼び出せと言うと、本店に連絡したり確認してくれる場合が多いのですが1時間以上待たされることもザラ。

私はいつも店頭に乗り込んで、通訳もコンサルも使わず体当たりするため、経験だけが勝負となります(笑)最初は英語でしたが、いくつか信頼を得そうなベトナム語を使って説明すると、「あ、この外国人は実際に他行で貯金できたんだ」と分かって真剣に調べてくれます。一番いいのは実際に貯金できた他行の書類を持っていくことです。

行員の知識差だけではなく店舗ごとの差が存在する衝撃

ただ危ないのが、1回目に散々話をして条件や持ち物を確認し、2回目に準備万端で現金や必要書類を持って行って手続きを進めた途端に「やっぱりできないって」と言ってくる輩です。このケースは腹が立ちますが希で、逆にできないのに「できる」と言われるケースもあります。(定期はできるけど現金持ち込めないなど。知っていたら先に他行から振り込む段取りしたのに!と思うので最初から現地で普通口座開設ありきのシナリオで確認を進めます)

ここで驚くべき非常に厄介なのが、ベトナムは実際にできるかできないかが支店によっても変わってくるという事実です。信じられないのですが、ハノイ市ホアンキエム区にある本店に行くと無理だと断れれるのですが他の区へ行くとあっさりできてしまったり。またある銀行では、支店で断られた理由が「本社の法務担当者に確認します」と言って1時間ほど相談した結果の返事だったりします。しかしその翌日に同行の多店舗にいくと即日でできてしまったケースもあります。(まだその預金が満期になっていないため、無時に利子がついて戻って来るか期待と不安が半々ですが・・・)

定期預金そのものができない銀行(私が断られた銀行)

ただ実際は別店舗を探せばできるケースが多いのですが、私が直接上記のように入念な説明やエビデンスを持参したにも関わらず断られた銀行をいくつかご紹介します。もしどなたか以下の銀行で、2019年夏以降に貯金に成功した場合は逆に店舗名を教えていただきたいです(笑)

  • Techcom Bank(テックコムバンク)

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    以前は外国人に有利な銀行と紹介されている記事も見るくらい、貯金しやすかったようです。しかしおそららく例の法改正からビザの条件に関わらず断っているようです。システムも良さそうな会社なので、オンラインバンクはダメかと聞きましたが2020年に私が足を運んだ段階では何もできない、無理だと言われました。


  •  Eximbank(エクシムバンク)

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    ここも、口座は開けたとしても給与口座のみ。貯金は扱っていないという回答でした。(私に対しては)以前、ホーチミンにいた時にあるベトナム人に進められたので口座を持っていたらなにか便利なことがあったのかもしれません。

     

  • GPbank(ジーピーバンク) 
    Giới thiệu về GPBank
    これも、小さな支店で簡単に話しかけただけなので、実際はできる可能性が高いです。この銀行はかつて民間だったOceanbankと共に経営状況の悪化から国営銀行になったようです。なので預けられたとしたら安心度は高いような気がします。(今後の経営悪化の処理はわかりませんが2017年時点では逃げ切れたような?)

  • その他、TPbank本店では「給与口座」ではないと口座開設が難しいなど。しかし他の区ではOKと言ったのにホアンキエム区の本店では正規のルールが登場する。という矛盾もあり、まだ実際に私は口座開設していません。

    ただ、滑り込みの貯蓄貯金などは、まだ地方の小さい支店でならできるのか・・・?と杜撰さに甘えてみたい気もあります。

オンライン定期ができない銀行(外国人のみ)

  • Vietcom Bank
    前回のシリーズ③の通り、長く口座を保有している人もアウト。ネットバンキング自体は利用可能。窓口での定期預金は可能だが、現金持ち込みは不可能。
  • VP Bank
    2017年頃から口座開設した人は現在もオンライン定期可能。しかし2019年9月に口座開設した人は、2020年7月時点でオンライン定期が停止になった可能性が高いです。(上記の2019/7/5を跨いだことが要因か?)また後者は振り込みもできないアカウントになっているようです。ネットバンクもっている意味ないですよね。
    ただし窓口での預金は可能。現金持ち込みは過去に可能であったが現在は不明。
  • HD Bank
    窓口での定期預金は可能。しかし現金持ち込みはできないため、普通口座を開設し、他行からの振り込み必要。
    普通口座の維持条件が厳しい(⇒平均10trieuドン未満の残高は12.100ドンの口座管理料がかかる)SMSサービス9,900ドン/月。プレミアム口座なら上記以上の残高が必要だが管理費は無料。
  • NamA Bank
    窓口で現金で入金可能(給料明細や振り込み履歴が必要)それを普通口座に一旦入れる必要あるため、解説のために労働契約書も必要。初回手続きは非常に長い。

何でもオンライン化がされている銀行業務なので、こんなご時世にオンライン定期できないなら不便!と思う方も多いでしょう。しかし私は安全のために幾つかの銀行に分散して貯金しています。

そのためできるだけ普通口座を開設したくない(ベストは1行1枚の定期証明のみ保有)という点と、様々な管理パスワードや、画面に見慣れないなど混乱しやすいため、あえて「定期預金は紙ベース」を基本としています。もちろんメインバンクはネットでサクサク振り込みできるように分けて生活していますが。

 

以上、シリーズ③④では不便な話題が続きました。しかし、①②で強く後悔したほど多くのメリット(利子)も待っています。

続くシリーズでは、私が実際に定期預金に成功した銀行についてご紹介したいと思います。

 

 

 

(よめ)

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