どうなの⁉夫婦でベトナム移住って

異国で住む・働く・遊ぶ・育てる。家族でつづる旅と日常の間。実験的日本脱出記&雑記

ダラット旅行記①ダラットの基礎情報(気候・文化・言語・アクセス)

新型コロナウイルスの市中感染を見事に抑えたベトナムでは、5月から通常の経済活動が再開し、6月には国内旅行のキャンペーンが続々と打ち出されました。我々「おっと・よめ・こども」で、7月のコロナ再発騒動の前に運よく旅行をすることができましたので、こちらにシリーズとしてまとめていきたいと思います。
まだまだ夏休み本番で旅行計画中だった人も多いようで、早く終息することを願います。。。
 

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ベトナムの軽井沢。フレンチヴィラの多いダラット

 

 

ダラットの基本情報

立地・地形

避暑地といえば「ダラット:Đà Lạt」と、ベトナムの在住者には有名な地名ですが、正式には南部に位置する「ラムドン省(Tỉnh Lâm Đồng)にある都市」の名前です。

位置的に言うと、地図でホーチミンの右上です。ただし、海側のニャチャンまでいきません、間の高原地帯に位置する都市なのです。

つまり気候も天気も食事も言葉も、ハノイやダナンに比べて「ホーチミンにかなり近い」とザックリ言ってよいでしょう。

ここダラットは100年ほど前のフランス植民地時代に、フランス人の避暑地として開発されたエリアです。なので、山の地形を生かした高台の住宅や畑など、なかなか他の都市や山間部の田園風景とは異なった風情が感じられます。

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小高い丘にあるホテルから、向こう側の丘の畑が見えます。

私達が訪れたのは夏の始めの雨季ですが、冬には多くの種類の花が見ごろを迎え、花市場の光景は全国でも有名だそうです。

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なかなかハノイでは見かけない花、夏にはない花が見られました。

 

気候と天気(旅行は日を選ぶ必要あり)

 避暑地と述べた通り、ここは日本で言う「軽井沢」でしょうか。高原なので南部にあるわりに、年間を通して涼しいことで有名です。

ただし注意点として、夏でも比較的涼しく朝晩は冷え込むことも多いです。我々は6月末に行きました。この時の平均気温は20℃でした。しかし15~30℃と一日に四季があると言われるほど、日内変動が激しいのが特徴です。ここまでの気温差は日本の本州ではあまりないのではと思われます。

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ホテルに置いてあった暖炉。冬用かと思ったが、夏の夜でも使いたいほど。

もう一つの注意点として、「雨季」があります。ホーチミン時代もだいたい5~11月が雨季で毎日夕方にスコールが降っていました。我々が行ったのがちょうど雨が続く週でしたので、より寒く感じました。しかし6月でのその前後の週では天気が良いと30℃近い日もありました。

ここで、ホーチミンと違う点が、雨の日はずっと雨、晴れでも雨季は午後2時から夕方まで降りやすいという点です。ホーチミンだと、晴れの日でも夕方にジャバっと30分集中的にスコールが降り、夜にはカラっとひんやり過ごせた記憶があります。

しかしダラットの雨は、ハノイのようにシトシト小雨、長時間~半日~一日ダラダラという、観光にはタイミングの難しいお天気なのです。なので、旅行を計画する際はぜひ雨季を外し、お天気を見てから晴れの続きそうな日に予約することをお勧めします。

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雨が長く、部屋からしっとりとした庭を眺める時間が多い。

 

食文化(ヘルシー野菜&フレンチ、ベトナム南部の味)

さて、旅行で一番大事なのがやはり食べ物ですよね。その気候の激しさの賜物なのか、ベトナムでありながら高山地のため日本で採れるような野菜や花や果物の栽培が盛んです。ハノイでも「いい野菜や高い果物はダラット産」というブランドイメージがあります。

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房付きのミニトマト。こういうのが簡単に手に入れられるのはダラットならでは。

そして、かつてフランスの植民地時代に開発されたリゾート地という土地柄、欠かせないのがフランス料理。山手の外れた場所やホテルなど、カジュアルフレンチから本格フレンチまで揃っているのがダラットの素敵なところだと思います。

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ホテルのラストディナーで、本格的なジビエ料理が堪能できる。

なので、この旅は「おいしい野菜と果物を食べる旅」「ベトナムの日常を忘れるため洋食多め」と決めて、ベトナム料理を求めて散策しませんでした。今後、海外からいらっしゃる方は他のダラットローカルフード記事をご参考ください。。。

移動中ドライバーと話していて、「ハノイから来たんです」と言うとすぐに「犬肉を食べるんだろ?」と聞かれたので驚きました。そうなんです、実は過去に食べちゃいました。これは北部特有の文化なんですね。それに対してダラットは南部なのでホーチミンの味にかなり近いと思います。

ハノイ在住の方にとっては、ホーチミンに行かずして南部の味をちょっと体験できるチャンスも多いと思います。個人的にはハノイにない「Bò kho(ベトナムビーフシチュー)」と「Hủ tiếu(お米の天日干し麺)」を食べたかったのですが、チャンスがありませんでした(涙) 

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採れたてトマト、パプリカ、レタスがどこでも食べられる

 

言語・方言(ホーチミンの言葉で通じる)

 ここはほぼ南部弁と言っていいはずです。多少の違いはあると思いますが、

  • 声調が上がりがち:[sắc][hỏi][ngã]が全部同じように聞こえる
  • 「R」を「巻き舌ラリルレロ」 ※ハノイではザジズゼゾ
  • 「Gi」をザジズゼゾではなく「ヤイユエヨ」 ※ハノイではザジズゼゾ
  • 「D」もザジズゼゾではなく「ヤイユエヨ」 ※ハノイではザジズゼゾ
    (「 Đ」は全国「ダディドゥデド」)

その他、食品名などもホーチミンの言い回しに近かったと思います。過去、私はホーチミンでベトナム語を勉強した時に多少は通じていたのに、ハノイへ引っ越したら一気に聞き取ってもらえなくなりました。わざわざ発音矯正のために大学の外国人クラスへ通った事があるほど違いが大きいのです。

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行き方

やっと肝心な旅行情報です(笑)

ベトナム国内からダラットへの移動手段
  • 飛行機:ベトナム各地からリエンクオン空港へ飛ぶ便があります。
  • バス:ホーチミンからは高速バスがあり、寝台車などで気楽に行けるようです。
    ハノイからは飛行機が現実的です。しかし、バスも経由すれば行けなくはないかと思います。
  • 鉄道:観光名所のダラット駅に路線が繋がっておらず、その他の駅は市内から遠いので、実質不可能だと思われます。

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リエンクオン空港は非常に小さいですが国際空港です。
リエンクオン空港からダラット市内へのアクセス
  • シャトルバス:1人 40,000VND(約200円)マイクロバス約20人乗り
  • タクシー:100,000~200,000VND(約500~1000円) ホテルの場所によりけり
  • Grabカー・バイク:車はタクシーの9割、バイクなら約半額?

ぼったくりや、大目にお金をとろうとする人が誰もいなかったことが非常に好印象でした。コロナ化で観光産業で成り立つダラットは大打撃だったことだと思います。気持ち多めに運転手さんに払うようにしていました。

 我々は、今回シャトルバスで空港から市内中心のホテルまで移動しました。

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空港で受託荷物が出てくるレーンのすぐ前にあるシャトルバスチケット売り場

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カウンターで料金を払うと整理券を渡される。

大人二人で80VNDでした。(子供は2歳なので無料です)

空港を出てすぐのところに、マイクロバスが停まっており、近くにチケットもぎりのお姉さんがいました。  

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チケットと一緒に渡されるバス会社のパンフレット

停車場所は、市内の中心地にある真っ白な建物「Ngọc Phát (ンゴッファッ)ホテル」です。このホテルから多くのタクシーが待機しているのですぐ乗り換え可能です。

我々はここから自分のホテルまで3kmで40,000VND(約200円)しました。

たまたま運よく空港から出た時にシャトルバスが発車しましたが、ある程度乗客が集まらないと発車してくれないようで、タイミングが悪ければ20~30分はバスの中で待たないといけないかもしれません。

大人3名以上でバスの乗客が少なく、待ち時間が長くなりそうなら、空港から直接タクシーやGrabカーで行く方が良いと思います。(40,000VND×3人+30,000~50,000VND≒160,000VND)

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マイクロバスから。途中山道をクネクネ通るので酔いやすいかも・・・

 旅行記事のはずが、余談がすぎましたね。

次回は、自然あふれる超!超!超!おすすめホテルのご紹介です♪♪♪

 

(よめ)

 

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