ブログを始めて4年目。
1年目・2年目は月餅について、3年目は中秋節の子供のイベントについて、
そして4年目は、ベトナムの伝統的な中秋節の過ごし方についてご紹介します。
まず中秋節とは?
これは、中国に由来するもので、旧暦の8月15日にアジアの各国で祝われるイベントです。中国・香港ではお世話になった人に月餅をプレゼントし、様々なブランドから個性的な味の商品まで登場するほどです。特に韓国では連休となり家族が集まったり帰省するほどの多いベントだそうです。
日本のように、すすきを飾り、お団子を作って月を静かに眺めましょう、という楽しみ方は独自の文化のようですね。
ベトナムの子供の節句とは?
ベトナムではこの中秋節(tết trung thu)を別名「tết thiếu nhi=小児節」とも言います。つまり「子供の節句」にあたります。(※しかし「子供の日」は世界の標準に合わせて6月1日です。)
そのため、夜には子供のために飾りやおもちゃが売られ、各幼稚園ではこの夜のためにダンスやお遊戯の発表会が開かれ、大変にぎやかな雰囲気に包まれまます。
しかしこれは近年の変化形のようで、昔からベトナムの幼少時代では以下のような思い出を持っている大人が多いそうです。
紙人形や果物をお供えする
こちらは「Tiến sĩ giấy」とよばれる、紙(giấy)作った博士だそうです。これと月餅、果物を家に飾るのが昔からの風習だそうです。
これは現在でもハノイの旧市街はハンマー通りには見られるかもしれませんが、今ではめっきり減ってしまったとか。
rước đèn(ズックデン)というライトを持って街を練り歩く
そして次は子供の楽しみ方です。昔から街や村などを、このようなライトを手で持って子供が行列してお菓子や月餅をもらうと言います。
「rước 」は行列、「đèn」は明かり、という意味です。さて、どうしてこのように明かりを持って子供が行列するようになったのか、
これについては以下Wikipediaから抜粋しました↓
クオイ(Cuội)の伝説が起源となっている。彼の妻はうっかり聖なるガジュマルの木に尿をして、木を冒涜してしまう。そしてその木の枝に座った時、木は成長を始め、とうとうクオイの妻を載せたまま月まで伸びてしまった。毎年中秋節の間、子供たちは灯籠を灯して行列を作り、クオイの妻に地上へ帰る道を教えている
昔の風景を描写するアニメには、このように村を歩く様子が描かれています。
しかし現在のハノイでは皆、親のバイクにのっかり移動し、子供同士で歩く場所がありません。
日中の気温が高い事や、共働き家庭が多い事から子供が夕方から夜に公園で遊ぶ習慣んは増えています。しかしリアルに誘拐の心配もあり親やおばあちゃんが付きっきりで監視します。子供同士で遊ばせるというのは郊外や田舎でしか見られなくなっていくことでしょう。
ただそれも寂しいので、去年はライトのおもちゃを買いに市場へ行ってみました。
すると、ありました。伝統的なデザインのズックデンが!
お値段なんと5000VND(25円くらい)。実はこれは見つけるのは難しいのです。
なぜかというと、最近では「ライト」であれば何でもいいのかと思う程、キラキラしたおもちゃが出回っています。アナ雪やら魔法のステッキ的なものまで、なので最近の親はこんな地味な古いデザインの紙おもちゃは買わないそうです。
ちなみに、このピンク色の持ち手はコーティングされてなかったため、子供の手はピンク色に塗料で染まってしまいました・・・
今年は伝統的かつ安全なズックデンを持たせて、近所の村を歩かせたいと思います。
(よめ)
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