私のライフワークでもあるベトナムの朝ごはん探検。今日は移動販売のお粥です。
以前ご紹介したバインミー・バインバオ・バインクン・バインゾー・とうもろこし・おこわのように、自転車やバイクで籠やザルで運んできます。また加熱器具も一緒に屋台を引っ張り出してくる人もいます。
彼ら・彼女らの陣地は暗黙の了解で決まっており、いつも同じ人が同じ時間帯に同じ場所で売りさばいています。もちろん、路上茶店しかり、全員無許可でしょう。
雨の日も、どこかのランチ営業の店の軒先を借りたり、大きなパラソルを持ってきて複数の売り子さんが肩寄せ合って座っています。この日も雨でしたがいつもの場所に大きなパラソルを見つけました。
このおばちゃんは丁寧に看板を掲げています。
「Chao」これは「お粥」です。その左下「Trai」は「貝」、「Thit」は「肉」です。朝よく見るお粥のほとんどは豚肉のお粥(Chao Long)です。私は豚肉のお粥を注文しました。
まずお粥を選び、その後にコショウ・唐辛子パウダー・刻んだ香草を入れるかどうか答えます。私は辛い物が苦手なので「Khong cay(コンカーイ:辛くない)」と言います。そして香草はよく野菜という言葉「rau(ザウ)?」と聞かれるので入れてほしければ「Co(コー)」入れてほしくなければ「khong co(コンコー)」と答えましょう。
最後に揚げパン「Quay:クワイ」です。お粥も結構なボリュームなのですが、これを入れるとコクが出てより一層おいしくなります。 別の袋でくれるので、後で自分で混ぜて食べましょう。
私はいつもテイクアウト「mang ve(マンベー)」してオフィスで食べますが、おばちゃんの隣でプラスティックのお風呂椅子に座って食べられたらベトナムツウですね。
中はこのような感じ。今日はなぜか香草の有無を聞かれなかったので、入れてくれませんでした。あと断ったはずの七味っぽいのも入ってますね?まぁいいです。
いつもなら緑の草と黒いコショウだけなんですが。。。
カップの深さに対してスプーンが短いのが難点です。指が熱々のお粥につかないよう、先っぽを持ってかき混ぜましょう。
底にはお肉が沈んでいます。ちょっとパサっとした食感のもあれば、内臓のみじん切り様のもあります。
クワイを混ぜてみましょう。もともとサクサクした食感ではないので、しっかり底に沈めてトロトロになってから食べると美味しいです。
実はこの屋台のおばちゃんと周りの集団(もち・だんご屋とバインミー屋・おこわ屋が仲良しグループのよう)は、一度は国の治安を守る公安局の一掃で全滅してしまったのかと思ったのですが、そんなに軟じゃありませんでした。
出直し初日は「近くのビルの植え込みの中に商品を隠し、自分は植え込みの前に座って客が来たら売る」というバレバレな手法で売り始めていました。しかしもう公安はしばらく来ないと思ったら、また堂々と路上に広げて売っています。長年のフォロワーはちゃんと買いに来ます。朝だけで毎月数万円売っている可能性もあります。新人オフィスワーカーの給与と変わりませんね。
やっぱり強い、ベトナム人。
(よめ)
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